ヒアリ発見初期段階で防除が大切行政による水際対策を

ヒアリ発見初期段階で防除が大切行政による水際対策を

暴れ猿

2017/07/0623:42

ヒアリ発見初期段階で防除が大切行政による水際対策を

20177622:51

米原産のヒアリが6日、東京品川の大井埠頭ふとうでも見つかった。国内5例目の発見で、大阪、神戸では女王アリも確認されている。ただ、発見された場所はいずれも港湾内で、生活圏内への侵入は確認されていない。国は国内での定着を防ごうと水際対策を進めており、専門家は今、防除することが大事だと強調している。

5月に中国広州市の南沙港から神戸港に到着した貨物船のコンテナ内で初めて見つかったヒアリ。その後、名古屋、大阪の各港でも発見されたことを受け、環境省は緊急調査を進め、国土交通省は全国の港湾管理者に対し、中国からの定期輸送がある港湾にベイト剤毒餌系の殺虫剤を置くなどの対策を講じるよう要請した。

国内ではまだ定着していないと思う。初期段階である今、防除することが非常に大切だと話すのは、琉球大学の辻和希教授昆虫生態学だ。辻教授は、日本に入ってくるコンテナが増加するのは仕方がないこと。検疫官を増やしたり、コンテナに殺虫餌を入れるなどのルール作りをしたりと、態勢を作ることが重要。政府にも動いてほしいと訴える。

ふじのくに地球環境史ミュージアム静岡市の岸本年郎准教授昆虫分類学も、行政による水際対策の重要性を強調。ヒアリは芝生や花壇、畑の周辺も好むため、一度侵入を許すと人の生活の近くに来る可能性が高いという。

岸本准教授は、ヒアリが国内に定着した場合、人への被害だけでなく、経済への影響も深刻だと指摘する。海外ではヒアリに刺された乳牛の搾乳量が低下したり、ヒアリが農作物を食い荒らしたりするなどの被害が報告されている。生態系への影響も懸念されており、岸本准教授は安全な生活や自然環境を守るため侵入初期で何とか食い止めなければと話している。